7月にカメラのキタムラでNEX-5を購入し、それ以来、古いレンズをいろいろと使ってきました。私はもともと、キヤノンを中心に古いレンズをたくさん持っており、これらのレンズをデジタルで有効活用するために、いろいろなメーカーのレンズをアダプター経由で使えるNEXを購入したというのがそもそもの経緯です。
NEXを使って、近所の酒匂川に行って鳥の写真を撮るようになったら、これが楽しくなってきてしまいました。にわか野鳥ファンです。ところがこれまで使って来たNew FD 80-200mmF4Lでは、野鳥を撮ろうと思うとどうしても望遠側が足りないのです。普段はFDエクステンダーという純正のテレコンバーターを使って、160mm-400mmF8として使っているので、大きい鳥や動かない鳥を撮るにはそれなりに行けるのですが、小さい鳥はかなり厳しいものがあります。
こちらはゴイサギの幼鳥、ホシゴイ。飯泉取水堰のあたりにはゴイサギとホシゴイがたくさんいて、あまり逃げないので簡単に撮る事ができます。
ところが小さい野鳥はなかなか難しいです。こちらはモズ。背景は箱根山です。これでもやっと捉えたベストショットなので、ほとんどのショットはゴミ箱行きです。
そこでもう少し焦点距離の長い超望遠レンズを物色しはじめました。
ただ通常の超望遠レンズはバズーカ砲のように大きい上、ビックリするような値段がついているので、そうおいそれと購入できません。
そこでちょっとイロモノですが、レフレックスレンズを購入することにしました。レフレックスレンズと言うのはミラーレンズとも言われ、最近はあまり見かけませんが、マニュアルフォーカスの時代には当たり前のようにあったレンズです。反射式望遠鏡と同じように鏡の反射で望遠をかせぐレンズで、絞りは固定だしリングボケが出たりと使い勝手にはかなりクセがありますが、とにかく安く、軽く、コンパクトなのが特徴です。
キヤノンのNew FDレンズ時代のレフレックス500mmは、キヤノンの30年前のカタログによると、当時の定価で82,000円、重さ705g、長さ146mmでした。
同じ時期にキヤノンが出していた通常の屈折式レンズはNew FD 500mmF4.5Lという名レンズで、当時の定価が460,000円、重さ2,610g、長さ395mmですので、解放F値や性格が全く異なるレンズとはいえ、同じ焦点距離でいかに違うか良く分かります。
私は30年前のレフレックス500mmを、当時の定価の4分の1以下の値段で都内某所の中古店で購入しました。
これなら、試しに使ってみようと思える金額です。
さて、さっそく運用してみましたが、まずは画角の違いから。
いつもの酒匂川の中洲にいたアオサギです。川を挟んだ反対側から撮っていますので、かなりの距離があります。
こちらが、これまでの80-200mmF4Lに2倍のエクステンダーを付けたもの。
つまり光学的な焦点距離が400mmで、ソニーNEXのAPS-Cセンサーのおかげで600mm相当の画角になっています。
サギ類はそれなりに警戒心が強いですが、これくらいの距離だとさすがに逃げません。
同じ場所から、件のレフレックス500mm単体。
焦点距離が500mmで、ソニーNEXのAPS-Cセンサーの換算で750mm相当の画角になっています。
これだけだと、400mmから500mmだから、それほど大きくはなりません。
こちらは件のレフレックス500mmに2倍のエクステンダーを付けたもの。
光学的な焦点距離が1000mmで、APS-C換算では、実に1500mmになります。
これはさすがに手持ちは難しく、一脚を使っています。
さて、これで大きくなりました、メデタシメデタシなら良かったのですが、実際に使ってみると、いろいろな問題点が見えて来ました。
まず2倍のエクステンダーは、かなり使える場面が限られるということ。
もともとミラーレンズというものは、F値が固定で暗いです。このレンズもご多分漏れず、500mmF8(固定)です。これに2倍のエクステンダーを付けると、1000mmF16になります。
これだけの超望遠だと画角も相当狭いので、かなりシャッタースピードを上げないと当たり前に手ブレします。それなのにF16なわけですから、後はISOをどこまで上げるかと手ブレとの戦いになるわけです。
現実的には、1/800から1/1000程度のスピードを確保するためにISO1600を基本としていました。
でも一脚を使ってかなり頑張れば1/320から1/500程度まで何とかなる場合もありますし、あとは気合いと工夫と根性だと思います。
それから、ファインダーのないミラーレス機で手持ちで1000mm(換算1500mm)の画角を扱い、マニュアルでピントを合わせるのはかなり無謀なことと言えそうです。まずどこを向いているのか全然分からないので、鳥をフレームに入れるだけでも一苦労ですし、ピント合わせをしている時にも猛烈にブレますので、ピント合が合っているのかなかなか分かりません。
普通はこの画角は、三脚を据えてどっしりと撮るのでしょうね。
それでも鍛錬を重ねれば、もう少し使えるようになるのではないかと思います。
最後に家の近所で電線にとまった鳥(たぶんヒヨドリ)をレフレックス500mmのエクステンダーなしでパチリ。
こんなのを、手持ちで気軽に撮れるのはミラーレンズ+ミラーレス一眼ならでは。
このお手軽な組み合わせでも、決まるとこれだけキッチリと写ります。
これでトリミングなしなので、このレンズ、実は電線にとまった鳥を下から撮るのにちょうどいい焦点距離だと気がつきました。
使いこなしには、もっと技量が必要だと思いますが、それなりに楽しめそうなのでこれでしばらく頑張りたいと思います。
それにしても、もともとあったレンズ資産を使うためにNEXを買ったのに、NEXのために古いレンズを買うって一体・・・何なのでしょう?
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