先日、皆既月食の写真の撮り方を紹介させていただいたのですが、思ったよりもずっと多くの方に見ていただくことができました。Twitterなどでご紹介して下さった方々には深く感謝いたします。
このブログを見て撮った皆既月食の写真を、直後にスルガ銀行のFacebookに投稿して下さった方もいらっしゃって、とても嬉しく思うとともに、便利な世の中になったと再認識したところです。
その他にも月食を撮影された方は、ぜひ力作をtwitterで#srg_kitamuraのハッシュタグを付けて投稿して下さい。スルガ銀行のFacebookの他に、素敵な写真はカメラのキタムラさんのFacebookにも掲載していただけるとのことです。
今回の月食は、もちろん私も撮影いたしました。そこでとりあえず撮った写真の掲載と、次回の天体写真などに備えて、自分なりの反省と備忘録を書いておこうと思います。
まずはこちら。
月食前の満月の時に、ヒマだったのでテレコンバーターの限界に挑戦してみました。
レフレックス500mmに2倍テレコンバーターを2個付けして、焦点距離が500mm×2×2=2000mm、これをAPS-CのSONY NEX-5に取り付けて1.5倍になって3000mm。なんだか禁断の果実のような・・・
結果は圧巻です。トリミングなしなのに、画面からはみ出ます。
(仮想的な)フィルム面に写る大きさは3000mm÷110=27.27mmですが、フィルムは縦24mm×横36mmなので、縦ははみ出して、横は収まっているという状態です。
SONY NEX-5
Canon Reflex 500mm F8
FD Extender 2x-A(2倍のテレコン)
FD Extender 2x-B(2倍のテレコン)
合成焦点距離2000mm、画角は3000mm相当
ISO800、f32、1/125sec
トリミングなし、補正なし
2011年12月10日21:29
レフレックスレンズなので絞りはF8固定ですが、2つのテレコンによって合成F値は32になっています。露出は基本通りのISO100、F8、1/125と比べて+1ですね。
さて、こんなことをして遊んでいるうちに少しずつ欠け始めました。SONY NEXに古いキヤノンのミラーレンズを付けるよりも、Nikon D300にサンヨンとテレコンを付けた方が画質が良いので、本命の写真はD300sで行くことにします。
Nikon D300s
Nikkor AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
TC-17EⅡ(1.7倍のテレコン)
合成焦点距離500mm、画角は750mm相当
ISO200、f8、1/250sec
トリミングなし、補正なし
2011年12月10日22:22
こちらは基本露出の通りです。欠けて来ると光っている部分の面積は減りますが、明るさは変わらないので基本露出のままで大丈夫でした。よく月は満月よりも半月や三日月の方が陰影が出て撮りやすいと言われますが、確かにそうかも知れません。
そうこうしているうちに雲が出てきてしまいましたが、雲の切れ目を狙って撮って行きます。
ついに皆既状態です。
Nikon D300s
Nikkor AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
TC-17EⅡ(1.7倍のテレコン)
合成焦点距離500mm、画角は750mm相当
ISO1600、f8、1/2sec
トリミングなし、補正なし
2011年12月10日23:19
皆既月食特有の「赤い月」です。露出から見ても、極端に暗くなっているのが分かります。
こちらは一番赤々と写ったショット。
Nikon D300s
Nikkor AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
TC-17EⅡ(1.7倍のテレコン)
合成焦点距離500mm、画角は750mm相当
ISO1600、f8、1sec
トリミングなし
2011年12月10日23:45
タイミングにもよるかも知れませんが、少し露出をオーバー気味に(プラス補正)すると赤みが増すように思います。
さらにオーバー気味に撮ってみたものがこちら。
Nikon D300s
Nikkor AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
TC-17EⅡ(1.7倍のテレコン)
合成焦点距離500mm、画角は750mm相当
ISO1600、f8、2sec
トリミングなし
2011年12月10日23:51
なんだか美味しそうな色です。ところで月の周りに細かい星が写っているのですが、2秒だと星が地球の自転で流れているのがはっきり分かります。
途中で三脚に据えるカメラをNEX-5に交換して、1000mmで撮ってみました。
SONY NEX-5
Canon Reflex 500mm F8
FD Extender 2x-A(2倍のテレコン)
合成焦点距離1000mm、画角は1500mm相当
ISO1600、f16、2sec
トリミングなし、補正なし
2011年12月10日23:33
1500mmの画角だと、ノートリミングでこの大きさです。月だけが写れば良くて背景不要であれば、これくらいがベストな焦点距離でしょうか。
それでは今後のために反省と備忘を。
*ホワイトバランスはマニュアルにすべきだった
同じ条件でほぼ同じタイミングで撮っているはずの写真の色が少しずつ違います。特に月の赤みは刻一刻と変化する以外の要因で、一枚一枚の色がだいぶ違いました。今回ホワイトバランスまで気が回らずオートで撮っていましたが、やはりマニュアルで設定した方が良いと思いました。
*見上げるアングルでは三脚の高さ(開脚長)が必要
天頂近くまで高度が上がる天体を撮る場合は、かなり見上げるアングルになるのですが、その場合、自分の身長よりかなり高い三脚がないと屈んで撮ることになります。私も自分の身長より少し高い三脚を使っていたのですが充分ではなく、屈みっぱなしだったので腰が痛くなりました。
*望遠レンズの構図決めには雲台の精度が重要
今回雲台は、三脚に比べると比較的華奢なボール雲台を使っていたのですが、構図を決めて締め付けるとズレてしまってなかなか月を思い通りにフレームできませんでした。慌てて3way雲台に換えてみましたが結果は同じようなものでした。これらの雲台は広角〜中望遠くらいで風景写真などを撮っていると特に問題アリとは思わなかったのですが、こういう時には精度の高い雲台が必要になるんですね。
さて、皆さんの月食写真はいかがだったでしょうか。
これを機に超望遠レンズが欲しくなった方はこちらをご利用下さいませ。
高さのある三脚や精度の高い雲台の必要性を痛感した方はこちらです。
ちなみに私自身はリザーブドプランを利用して300mmF4(サンヨン)を購入したのですが、月食のようにそうそう無い機会に間に合わせることができて良かったです。
さて、その私のリザーブドプランの返済ですが、今月はボーナスもあったので月々の返済の他に少し多めに返済してしまおうと思います。
それでさぞかし残高が減るのかと思いきや、また追加で利用をしました。今回はサンヨンを入れるバックパックを購入したのですが、海外から個人輸入したのでVisa付きリザーブドプランで決済したのです。新しいレンズを買うと、それに合わせて買うものもいろいろ出て来ます。リザーブドプランは利用限度額の範囲内で何度でも繰り返し利用できるので、このように「後から必要になるもの」を追加購入する時にとても便利です。
ちなみにVisa付きリザーブドプランは、海外通貨で決済した場合の為替手数料がゼロなので大変おトクに海外通貨決済ができます。まさに個人輸入の必需品と言えるのではないでしょうか。
このサンヨンにピッタリなバックパックと、個人輸入におトクなVisa付きリザーブドプランについては後日レポートいたしますので、お楽しみに。
関連記事
*「2011年12月10日の皆既月食を写真に撮る方法」
(一般的な月を撮影する場合にも。)
*2011年12月14日のふたご座流星群はこちら
*これまでのカメラ関連の記事はこちら
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