さて、振り返ってみると、このシーズンはずいぶんホタルを追いかけました。
一眼レフ、コンパクトカメラ、iPhoneと、いろいろなものでホタルの写真を撮り、このブログに掲載してきました。そろそろ今年のホタルのシーズンも終わりですが、今回はホタルと星の写真をどうすれば一緒に撮れるかを掲載しようと思います。
場所は昨年も行った伊豆の冷川。但し少しピークを過ぎてしまったので、ホタルの数はあまり多くありませんでした。ここのピークは本当にホタルの乱舞になると言われているので、ピークを外したのは残念でしたが、ホタルはなかなか難しいですね。昼間の気温が30度を超えると、やはり厳しいのでしょうか。
さて、それはともあれ本日の本題です。
一眼レフ初心者のための一般的なホタルの撮影についてはこちらで紹介しましたが、この方法に従ってここ伊豆/冷川でホタルを撮影すると、以下のようになります。
f3.5、8sec
ISO3200
Nikon D300s
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f3.5-5.6G
焦点距離18mm(27mm相当)
これは普通に1枚の写真を撮っただけですが、これでもちゃんとホタルと星が一緒に写っていますね。空の真ん中に赤い飛行機の線が写ってしまったのはご愛嬌ということで。
ところで星の写真というと、よく星が線上になって流れているものがありますね。これは通常、シャッタースピードを長くすれば撮れるのですが、ホタルと一緒に撮るとなると、そう簡単には行かなくなります。
例えばこちらの写真。
f3.5、30sec
ISO3200
Nikon D300s
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f3.5-5.6G
焦点距離18mm(27mm相当)
これは最初の写真と全く同じ場所(三脚で固定)で絞りとISO値を変えず、シャッタースピードだけを8秒から30秒に延ばしたものです。星はそれほど流れていないのに、空がどんどん明るくなっているのが分かりますでしょうか?この調子でシャッタースピードを何分もに延ばすと、すぐに空は真っ白になって星が写らなくなります。
これを避けるために、通常の星の撮影であれば、ISO値を下げ(小さい数字にする)たり、絞りを絞り込んだり(大きい数字にする)するのですが、そうするとホタルはどんどん暗くなって、目の前を通過しても写らなくなってしまいます。「ホタルの軌跡の明るさは絞りとISO値だけで決まりシャッタースピードは関係ない」という特殊性からこのようなことが起こるのです。
そこでホタルと星を同時に写すために、前にこちらでご紹介したGimpを使ったレイヤー合成をします。
こちらの写真が、同じ場所に三脚で固定したカメラで撮った71枚の写真をレイヤー合成したもの。
撮影データは、すべて最初の写真と同じです。
f3.5、8sec
ISO3200
Nikon D300s
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f3.5-5.6G
焦点距離18mm(27mm相当)
北に向かって撮影しているので、北極星を中心に星が動いている軌跡が表現できました。
赤や白の直線は飛行機の軌跡です。それから山の中腹に黄緑の光が写っているのは、伊豆スカイラインを走る車のヘッドライトが写ってしまったものです。本当はこのような1枚はGimpでレイヤー合成する時に削除すれば良いのですが、この1枚はホタルの光がくっきり写っていたので残しました。
また今回は20:21から20:51までの30分間にかなり適当に撮った71枚を重ねているのですが、きちんとタイマーを使って等間隔で撮影すれば、軌跡にムラや途切れができないように合成できるはずです。ぜひいろいろと試してみてください。
関東圏の今年のホタルのシーズンは、そろそろ終了ですね。この記事が来年のシーズンに役立てば良いのですが。
最後に、今回、冷川の源流地点の滝の部分で16枚の写真をレイヤー合成した写真を掲載しておきます。
撮影データは、最初の1枚は真っ暗な中でなんとか滝の雰囲気を出すためにかなり無理をした露出。
f3.5、30sec
ISO6400
Nikon D300s
AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-55mm f3.5-5.6G
焦点距離18mm(27mm相当)
これに重ねた残りの15枚は、すべて
f3.5、8sec、ISO3200です。
それでは、また来年!
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